このブログを始めて 1年となります。最初は就職活動の合間に何かやろうかなと思い、タダで利用可能な Google の Blogger を始めてみた訳ですが まあ何のかんので1年ほど続いた感じですね。まあ、ほとんど閲覧者も居ないので単なる自己満足的なモノではあるんですけども・・・。
化工計算ばっかりでもネタ切れと言うか面白くもないので、少し視野を広げてみようかなと。と言っても、やっぱり化学業界の話題になるんですね。これまた、ネットには沢山の同様なブログやらサイトが有るとは思うんですけど、まあそれはそれで。
で、今回取り上げるのは American Chemical Society の 週刊ニュースサイト C&EN Chemical & Engineering News が毎年夏に発表している Global Top 50 2021 化学企業 トップ50 2021年版です。内容は 世界の化学企業 売上番付ですね。化学企業の売上を多い方からずらーっと並べたものですね。まあ、欧米の企業が多いんですが 日本や韓国の企業がどの程度ランクインしているのか気になりますね。
Global Top 50 売上高
Global Top 50 利益高
Global Top 50 利益率
Global Top 50 売上高 vs 利益高
更に 売上高に対して利益高をプロットしてみると下図のようになります。図中の破線は利益率です。上段は 全企業をプロットしています。トップ10企業でも利益率には結構 差異がありますね。下段の方は トップ10以下の企業が分かるように売上高と利益高の値を小さくしています。まあ、こんな感じなんですね。
まとめ
まとめる内容も特には無いんですが、やはり BASF は強いですね。このランキングを見るようになって 7・8年は経つかと思いますが、ずーっと 首位を守っています。韓国に居た際にはコンプレックスの中にBASFの工場が有って、確か海沿いの閑静な場所に社宅も有りましたね(最初に住んだアパートがその近所)。なんで、その界隈では割りと頻繁に現地駐在の欧米の方をお見受けしましたね。日本勢と韓国勢ですが、まあ有名どころはランクインしていますが、売上高では BASF には遠く及ばないですね~。
また、利益率で見ると信越化学工業はこれまたずーっと強いですね。三菱、住友、三井といった旧財閥系って言うんでしょうか、老舗化学企業もいろいろと頑張っているんでしょうが利益率ではそこまででは無いですね。三菱は社名の化学がケミカルになった辺りからライフ・ヘルス分野へ注力するとかの動きがあるようですし、今後は改善されるんでしょうか。住友はサウジのラービグに巨大なコンプレックスを展開して原料を押さえると言う戦略なのかなと。やはり化学企業はモノを作ってナンボなんで、原料の油を持っているところは強いですよね。
とは言っても、もっと売上高の大きな企業ってのはありますよね。ネットでざっとあたって見ますと 化学に近いところでは石油・ガスなどのエネルギー企業である ロイヤル・ダッチ・シェル の 2021年売上高は 272.7 $ Billion (30兆円)ですし、iphone でお馴染みの アップルは 365.8 $Billion (40兆円) となり上には上があるよって事ですね。まあ、それでもスマホとかでは無く化学品や樹脂などの素材を売って 10兆円も売り上げるのは相当に大変ですよね。ハンドリングする原料や製品の量も半端無いでしょうし。もちろん、単独のサイトやプラントでやってる訳では無いんでしょうけども。
このGlobal Top 50 は例年 7月に発表されるんで、ちょこちょこと C&EN のサイトを注視しているとアップされますね。特に ACS の会員でなくても閲覧や PDFファイルのダウンロードは可能ですが、無料会員に登録する必要は有るのかなと。以前は一見さんでも普通に大体の記事は閲覧出来たんですが、今は無料会員でも月に6本までしか閲覧出来ませんね。んでも、まあいろいろと面白い記事も有りますし、なによりシャレオツですねサイト全体が。
参考文献
- "2022 July C&EN - Globaltop50 2021 Article.pdf"
ウェブサイト
- アメリカ化学会 American Chemical Society 公式ホームページ https://www.acs.org/
- ケミカル&エンジニアリング ニュース Chemical & Engineering News 公式ホームページ https://cen.acs.org/
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